シャンプーやトリートメントのシリコン・イメージ画像

「シリコン入りのシャンプーはなんとなく髪に悪そうだから、ノンシリコンを買っておこう。」 少し前まではそう考える人が結構多かったように感じますが、最近流れが少し変わってきたような気がします。


「シリコン=実はそんなに悪いものじゃないんじゃない?」 と言う人も増えてきて、ネット上でも論争が繰り広げられています。私自身はあまりこだわりは無かったのですが、ヘアケアについて真剣に考える人が多くなってきたのかもしれませんね。
ということで、今回は「シャンプーやトリートメントのシリコンは有りか無しか問題」について調べてみました。

ヘアケア製品におけるシリコンの役割と安全性

ヘアケア製品に含まれるシリコンは、髪の毛の表面にあるキューティクルをコーティングして滑らかにする事で、髪を摩擦から保護したり、手触りを良くする役割を果たしています。


シリコンはヘアケア製品に限らず、私たちが普通に使っている化粧品にも多く配合されています。また、食品や医療の分野などにも活用されるほど安全性が確認されています。一時期ノンシリコンのヘアケア製品が多数発売された事によって、シリコンは髪に良くないものというイメージがついてしまったのかもしれませんね。

ノンシリコン派とシリコン肯定派によるシリコン論争

内容成分の解析サイトが多く開設されたこともあって、ネット上ではシリコンの安全性について様々な意見が飛び交っています。なかには極端な意見や断定もあって不安になる方もいらっしゃるかもしれません。

ノンシリコン派の主な意見

●シリコンが残留・蓄積されて毛穴に詰まり、頭皮や髪にトラブルを引き起こす
●髪の表面をラップのようにコーティングしてしまうため、トリートメントなどの栄養成分が浸透しない。

シリコン肯定派の主な意見

●シリコンが入っていないと髪が保護されずに丸裸状態の為、かえって髪を傷めてしまう

実際どうなのか、資生堂化粧品開発センターのホームページ

このような意見に対し実際はどうなのか調べていたところ、良いサイトを見つけたのでご紹介します。
資生堂グループのホームページでは、資生堂化粧品開発センターによって、シリコンが髪に与える影響についてあらゆる角度から検証されています。とても分かりやすいので、皆さんぜひのぞいてみてください。資生堂クループ 公式ホームページ

一部引用させて頂きました。

シリコーンは、毛穴に詰まったり、髪や頭皮にダメージを与える物質なんですか?
そのような事実はありません。
シャンプーに配合しているシリコーンは、非常に細かい粒子のため、毛髪に過剰に付着することはありません。また、コンディショナーの成分として毛髪に残ったシリコーンも、次の洗髪時には洗い流されるため、毛髪に蓄積したり、毛穴に詰まることもありません。よって、シリコーンが地肌や毛髪にダメージを与えるという事実はありません。
シリコーンは、効果成分の髪への浸透を妨げますか?
いいえ、妨げません。
毛髪が濡れた状態では、シリコーンが毛髪表面を隙間なくおおうことはないため、浸透成分も十分いきわたります。また、パーマやヘアカラーにも影響を及ぼすことはありません。

このように、シリコンが毛穴に詰まったり、美髪成分の浸透を妨げる心配はないようです。しかし、頭皮をきちんと洗えていなかったり、シャンプーのすすぎが甘かったりした場合はトラブルの原因になると思うので注意してください。


また、シリコン派の意見も少し極端かもしれません。
ノンシリコン製品もシリコンの代わりをするような天然成分を配合し、極力きしみがないよう配慮されている製品が増えています。以前はノンシリコンというと髪がキシキシになるというイメージがありましたが、最近では大きく改善されています。

極端な情報には振り回されない

大切なのは、極端な情報に左右されず、情報をある程度正しく理解しておくという事ではないでしょうか?ふんわりとでも良いので情報を理解した上で、使う人の髪質やこだわり、好みによって選ぶのが1番だと思います。


スキンケアやヘアケアは気持ちの部分が結構大きい、と私は考えています。良いと思えば効く、不安があれば効かない、これもある意味真実です。
「ノンシリコンでも天然オイルが配合されているからきしまないよ!」と言われても、ハイダメージの髪には穏やか過ぎる事も多いでしょう。
「シリコンは安全だよ!」と言われても、肌が敏感な方やお子様にはやっぱり不安が残るのだと思います。



例えばくせ毛の人は(私も含めて)ダメージを抱えている場合も多く、極端に言えばブラッシングだけでも傷んでしまう事があります。髪の毛が絡まってブラシが通らなかったり、うねりがあって普通よりも摩擦が大きいのですwこのような場合にはシリコンが入っている方が髪にとって良いと思います。


シリコンかノンシリコンか?ではなく、正しい情報によって髪質を生かした最適なヘアケアができるのが1番だと思う今日この頃です。
それでは今回はこの辺で♪

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