くせ毛の原因、種類・イメージ画像

なぜくせ毛になるのでしょうか?くせ毛は毛髪のメカニズムが大きく影響しています。今回はくせ毛の構造と原因をイメージ画像を交えながら分かりやすく説明していきます。難しい言葉が出てきてギブアップしてしまいそうですが、縮毛矯正や頭皮ケアをする時にも参考になると思うのでぜひ最後までごらんください。


髪の毛の内部構造

1本の髪は、大きく分けると3つの層から構成されています。一番外側をキューティクル、中間部をコルテックス、中心部をメデュラといいます。


毛髪の構造を説明した画像

キューティクルは髪の毛の守護神

一番外側のキューティクルは硬いタンパク質が主成分で半透明のうろこ状のものが4~10枚重なって出来ています。髪の内部組織を守る役割を果たし、髪のツヤや感触を左右しています。
熱や摩擦などの外部刺激でキューティクルがはがれてしまうと、毛髪内部の栄養が流れ出しパサパサになってしまいます。


コルテックスが髪質を決めています

髪の約8割を占めるコルテックスは、繊維状のタンパク質が主成分です。この部分のタンパク質・脂質の構造や水分量が、髪の柔軟性や太さを左右します。また、含まれているメラニンの種類と量によって、髪の色が決まります。


メデュラは髪の中心にあり、人によって有る無しがあります

髪の中心にあるメデュラは、やわらかなタンパク質が主成分です。外的な刺激で空洞ができやすいのが特徴です。
メデュラはある人とない人が居て、主に髪が太い人にはメデュラがあると考えられています。

くせ毛になる構造的原因その1 コルテックス内の2つの理由

髪の内部構造の真ん中にあるコルテックスにくせ毛の大きな要因が潜んでいます。
コルテックス内のタンパク繊維が均一でなかったり、タンパク質の結びつきが歪んだりする事で、くせ毛になり、その度合いによって癖の強さが左右します。


タンパク質繊維が不均一に並んでいる

コルテックスには以下の2種類のタンパク繊維があります。

  • 軟らかく水分を吸収しやすいオルトコルテックス(O-コルテックス)
  • 硬く水分を吸収しにくいパラコルテックス(P-コルテックス)

これら2種類のコルテックスが規則的に並んでいると直毛に。不規則で、配列に偏りが出るとくせ毛になってしうのです。


コルテックス内のたんぱく質繊維の不均一性を直毛、くせ毛で比較したイメージ画像


雨が降ると髪が湿気を含んで膨らんだりうねりが強くなるのも、この親水性の異なる2種類のコルテックスが毛髪内でスパイラル状に偏在することによるものだと考えられています。
これは良質なシャンプー&トリートメントを使用し、毛髪内部の水分量を適切に保つことである程度改善されます。


おすすめシャンプーはこちらの記事をどうぞ。髪の水分量を保つシャンプーや、コラーゲンタンパク質を基剤としたシャンプーなどをご紹介しています。
くせ毛におすすめのシャンプー口コミランキング!うねり、広がりを改善


コルテックス内の結合がずれて歪んでいる

人間の毛髪の主成分はケラチンと呼ばれるタンパク質の一種で、コルテックス内でいくつものアミノ酸が「水素結合」や「シスチン結合」などといった様々な方法で結びつき構成されています。


「水素結合」は水に濡れると結合がゆるみ、乾くとゆるんでいた結合が元にもどるという特性を持っています。
よく梅雨になるとくせ毛のうねりが出やすいというのは、この水素結合の歪みが関係しています。せっかくブローやアイロンでストレートにした髪の毛が、湿気を吸い込む事で元の歪んだ状態に戻ってしまうんですね。


「シスチン結合」はS=S結合とも呼ばれ、強い結合で簡単には切ることができません。直毛やくせ毛など一人ひとりの髪質がちがうのは、このシスチン結合のつながり方の違いによると言われています。この結合がシャツのボタンを掛け違えたようにズレているとくせ毛になってしまい、歪みの度合いによってクセの強さが変わります。


毛髪内のシスチン結合・直毛、くせ毛を比較したイメージ画像


ちなみに、このシスチン結合を一度切断してボタンをかけ直し、熱で固定するのが縮毛矯正です。縮毛矯正の仕組みに付いてはこちらの記事でご紹介しています。
ストレートパーマと縮毛矯正l効果・値段・ダメージの違い

くせ毛になる構造的原因その2 毛根・毛穴の歪み

直毛に比べ、くせ毛は頭皮の中で毛穴が少しカーブし、毛根部分が歪んでいたりします。


頭皮の毛穴・直毛、くせ毛を比較したイメージ画像


毛根や毛穴がゆがんでいると髪が生えてくる時にウネリのある髪となります。このゆがみの度合いによりウネリの強さも変わってきます。
頭皮ケアにおすすめの女性用スカルプシャンプー!最近くせ毛やうねりが強くなった方に

くせ毛の原因

くせ毛の主な原因は以下のように考えられます。

  • 遺伝
  • ホルモンバランスの乱れ
  • 頭皮の栄養不足
  • 毛穴の詰まり

下で詳しく説明していきます。

遺伝によるくせ毛

生まれつきのくせ毛は、ほぼ遺伝が原因だと考えられます。
両親がくせ毛の場合は約90%以上の確率で、父親か母親どちらかばくせ毛の場合は約70%の確率でくせ毛が遺伝すると言われています。両親の毛根の形や毛髪内のたんぱく質のバランスなどが引継がれ、子供もくせ毛になるのです。

ホルモンバランスの乱れによるくせ毛

ホルモンバランスが乱れると体調が崩れたり髪質が変化したりと、体に色々な影響が出てくることがあります。
ホルモンバランスの乱れは、体の周期によるものと生活習慣によるものの2種類の原因があり、対処方法もまちまちです。
体の周期によってホルモンバランスが崩れやすいのは、以下の3つの時期です。

  • 成長期
  • 産後
  • 更年期

この時期にホルモンバランスが乱れ髪質が変わりやすいのは、ある程度仕方のない事です。的確なヘアケアをしながら様子を見るのが良いと思います。



生活習慣によってホルモンバランスが崩れやすいのは、主に以下の3つの原因が考えられます。

  • ストレス
  • 睡眠不足
  • 体の冷え

この3点は万病の元とも言われ、ホルモンバランスを崩してしまう大きな原因と言われています。ストレスを溜めないと言われても中々難しいと思いますが、出来るだけ規則正しい生活を心がけるように努力してください。特に女性の場合は冷え症の方が多いので、夏でも冷え対策はしっかり行うようにしてください。

頭皮の栄養不足によるくせ毛

健康な髪は健康な頭皮からつくられます。血行が悪く頭皮に栄養が行き届かない状態は、毛髪内のたんぱく質が不足し、細く弱々しい毛髪になって髪の毛がうねりやすくなってしまいます。きちんとした食生活を送り、健康な髪を育てる事が大切です。髪の毛は主にタンパク質で出来ているので、良質なたんぱく質がとれる大豆製品などがおすすめです。


また、血行が悪いと頭皮が硬くなってしまいます。頭皮マッサージなどをして血の巡りを良くすることも非常に有効です。

毛穴の詰まりによるくせ毛

頭皮の毛穴がキュウキュウに詰まっていると、真っすぐに伸びるはずの髪の毛が圧迫されて髪がうねりやすくなります。
毛穴を詰まらせる主な原因は以下の3点です。

  • シャンプーのすすぎ残し
  • 過剰な皮脂分泌
  • 油っぽい物ばかり食べている食生活の偏り

特に過剰な皮脂分泌は、髪の毛の洗い過ぎや、洗浄成分の強すぎるシャンプーによって地肌が乾燥し、頭皮が一生懸命皮脂を分泌している場合があります。皮脂が出過ぎるからと言って、更にシャンプーのし過ぎには注意が必要です。

まとめ

以上のように、くせ毛は毛髪内部のメカニズムが大きく影響して髪がうねったり縮れたりします。くせ毛になる原因は先天的な遺伝の他、ホルモンバランスの乱れや頭皮環境の悪化によって後から癖が出てしまう場合もあります。また、遺伝による先天的なくせ毛が生活習慣などで悪化する事もあります。
自分の癖の状態に合わせた正しい対処法を見つけ、改善する事が大切です。