美容院のメニューの中で値段の違いが1番大きいのが縮毛矯正です。縮毛矯正は美容師の技術力で仕上がりに大きな差が出る施術であり、ダメージのリスクもトップクラスだからです。今回は、失敗しないお店選びを価格の面から考えていきたいと思います。
縮毛矯正の価格設定は大きく分類すると以下の3つのグループに分けられます。
(ざっくりしたイメージになりますが、都内・カット代込みで検証してみました)
- 12000円以下(低価格帯)
- 12000円 ~ 20000円(平均価格帯)
- 20000円以上(高価格帯)
そして価格設定のベースになるのが以下の4点です。
- ブランド力(人気有名店などは全体的に価格を高めに設定しています)
- 立地(店舗家賃が高額な都内一等地はどうしても高めの設定になってしまいます)
- 技術力
- 縮毛矯正剤などの材料コスト
- 時間
この中で仕上がりやダメージに関係深いのが技術力と材料コストと時間です。
逆にブランド力や立地条件は仕上がりに直結しないので価格の目安を見る際の参考にして下さい。
20000円以上の縮毛矯正をおすすめする大きな3つの理由
もちろん安くて良い美容院もあるけれど
縮毛矯正をするのであれば、あえて私は20000円以上のお店をおすすめします。
なぜなら20年間にわたり縮毛矯正してきた経験でいえば、縮毛矯正の値段は「価格相応」だと感じるからです。
3か月以上たっても髪が広がらずに扱いが楽で、矯正直後のストレートの質感をキープしていたのは全て20000円以上の美容院でした。
低価格帯でも良心的で腕の良い美容院は存在するのだと思います。
逆に高価格帯でも失敗はあるでしょう。
ただ縮毛矯正は失敗のダメージが大きい分、リスクは極力減らした方が良いと考えています。
それでは、仕上がりに差が出る技術力と材料コスト、そして時間について、なぜ20000円以上の美容院をおすすめするのか、その理由を説明していきます。
縮毛矯正は高度な技術力が必要です
この部分が一番重要です!
縮毛矯正はアイロンワークなど非常に高い技術力が必要であり、髪質に合った適切な矯正剤選定と時間設定が必要です。
この技術力を身につけるために、美容師は多くの経験や学びに時間を使います。
まさに技術による価格の違いは自信の違いと言えるのです。
努力を重ねて高い技術を身につけた美容師は、実力に見合った価格で技術を提供できる専門性の高い美容院に在籍するのが一般的です。
お店によって1~2か月でうねりが出る時と3か月たっても髪が落ち着いている時がありませんか?
それが技術力の違いです。
かなり前になりますが某クーポンサイトで「縮毛矯正カット込み9800円!」という美容院を見つけ、テンションあげあげでお店に向かいました。
仕上がりはまあまあ。矯正直後独特のまとまりのあるストレートに(いい買い物しちゃったかも!?)などと浮かれていましたo(^。^”)o
しかし約2週間後、突然髪がゴワゴワに!
必死のトリートメントの甲斐もなく、その後毛先がちりちりした竹ぼうきのようなビビリ毛になってしまいました。
「ビビリ毛」とは髪がちりちりと縮れ、極端な乾燥もあり爆発したように広がってしまう髪の毛です。
友人たちから「はかせ!!」と某バイオリン奏者の葉●瀬さんに引っ掛けて呼ばれ涙目の日々w後から考えてみたらカウンセリングもなく、ほとんど髪の状態も見ずに施術された事を思い出しました。
これぞ後のまつりですw
とりあえずゆるいまとめ髪にして耐え忍んでいましたが、本当に大変でした。
もし同じように縮毛矯正に失敗してしまった方がいらっしゃれば、こちらの記事をご覧ください。
→ 縮毛矯正の失敗で髪がビビリ毛に!ホームケアでの対処法
「技術による価格の違いは自信の違い」
高いなーと思っても美容院のホームページやブログをくまなくチェックして妥協のない美容院を選んでください。
コストに大きな差はない縮毛矯正剤・・だがしかし!
私には美容師の叔母と友人数人がいるのですが
ぶっちゃけ縮毛矯正剤の仕入れ単価に大きな価格差がないそうです。
(なんだ、じゃあどこでも変わらないんじゃない?)と心の中で毒づきましたが、実はそれだけではないのです。
まず、縮毛矯正で使用する材料はそれだけではありません。
中間処理(ケラチンやコラーゲン等PPTの補給)や前後処理剤など髪の保護や諸々の処理剤を十分に使用する事で後々の髪のダメージに差が出ます。
極端に安い美容院は髪のタイプを考慮せず同じ縮毛矯正剤を使ったり、最低限の前後処理しか行わないところもあるようです。
そして、20000円以上の価格設定をしている美容院は縮毛矯正剤の種類を豊富にそろえている事が多いです。
髪質や髪の状態によって使い分けるためです。
多くの種類を常にかかえているのは効率も悪いのでその分コストが高くなります。しかし、髪質に合う材料を使用する事はダメージの軽減や美しいストレートをキープするため非常に大事な事なのです。
「時は金なり」丁寧な施術には時間がかかる
縮毛矯正は大体3時間くらいかかります。
縮毛矯正のお客様とカットのお客様、1日に対応できる人数を単純に比較すると2倍~3倍違います。そう考えればこの施術が高価格になるのは当然のことだと思います。
時間のかかる2要素は以下の内容です。
- カウンセリング(状態のチェック)
- アイロンワーク
カウンセリングは髪質や痛みの状態のチェックです。
丁寧なカウンセリングをすることで適切な材料を選ぶ事ができるので、腕の良い美容師ほどカウンセリングに時間をかけます。
まず来店してお客様からヒアリングをします。
そして1液を付ける前にシャンプーをし、ドライヤーで乾かした状態でくせの出方をチェックします。お客様は自分でアイロンセットをした状態で来店するので、濡らしてみないとくせ毛の状態が正しく把握できないからです。
アイロンワークは美容師の腕の見せ所です。
針金のような不自然なストレートにならないように、くせの強いところと弱いところを見極めながら丁寧にアイロンをかけていきます。
たまに河童のようにペタンとした矯正を見る事がありますよね?
あれこそがアイロンワークの失敗例です。
根元の浮き上がりもなく、毛先はカチカチのストレート!よく見るとまっすぐなのに髪の表面が縮れていたりします。
悲しいです!(。>0<。)
まっすぐになりたいと切実に願う気持ちが痛いほどわかるだけに上手にかけてあげて欲しかったです。
美容師さんに分かって欲しいです。
この人は人生かけて縮毛矯正しに来てるんですよ!と。(←極端)
今は矯正したことが分からないようなナチュラルなストレートにする事ができるほど技術は進んでいます。
まっすぐに伸びれば良いというだけの美容師は論外です。
時間をかけて自分のくせ毛と向き合ってくれる素敵な美容師さんを見つけてくださいね。
縮毛矯正前の方は、こちらの記事も合わせてお読みください。縮毛矯正後のダメージや、ストレートの持ちが格段に良くなります!
→ 縮毛矯正後に使うべきシャンプー&絶対してはいけないこと!正しいホームケア
縮毛矯正以外の方法も選択肢に入れてみる
最後に、(癖の強さにもよりますが)縮毛矯正以外でくせ毛を改善することを考えてみるのも1つの方法だと思います。
管理人は強めのくせ毛で切実に悩んできたので、「縮毛矯正は髪に悪いからやめましょう!」とは言いたくありません。
でも、もし今あなたが「縮毛矯正をした方が良いかな?」と悩んでいるようなら、下の方法を試してみるのもおすすめです。
- シャンプーを見直す
- ストレートアイロンを見直す
シャンプーを見直すだけで仕上がりが大きく変わります。
「気休め程度でしょ?」と感じるかもしれませんが、(管理人自身も驚くほど)くせ毛が落ち着いてスタイリングが楽になりました。
実際管理人は10年以上に渡り3か月周期で縮毛矯正を続けてきましたが、少しずつ周期を遅らせ、現在は約1年お休み中です。
こちらの記事で、合うシャンプーと合わないシャンプーの比較写真を色々掲載しているので参考にしてみてください。
>> くせ毛におすすめのシャンプー口コミランキング!うねり、広がりを改善(比較画像)
また、縮毛矯正とストレートアイロン、どちらが良いか迷っている方はこちらの記事を参考にしてみてくださいね!
>> 縮毛矯正と毎日のアイロン、どちらが髪を傷めるか?ダメージを最小限にくせ毛を改善